香港メディアの東網によると、新型コロナウイルスの感染者の確認が続く北京市の海淀区にある、北京大学の万柳校区で15日、当局がコロナ感染拡大防止のため、学生寮を取り囲むフェンスを設置したところ、多数の学生らが反発して抗議集会を開いた。一部の学生は、フェンスを押し倒したため、同大の陳宝剣副校長が現場に急行し、学生に解散を呼びかけた。(写真は星島日報のサイト画面)
北京大当局は、事前に意見を求めることなく、突然フェンスを設置した。学生寮に住む数千人を、教職員から隔離するため。教職員は出入り自由だが、学生がフェンス外に出ることを禁じた。学生は、生活が不便な上、やり方が差別的だとして猛反発した。
抗議集会の参加者は、一部の学生がフェンスを引き倒すのを見て歓声を上げるなどした。その後、学生は、副学長の説得を受け入れ、15日午後11時ごろから解散を始めた。学生は、集会参加者の処分を行わないことを当局に約束させ、双方が同意書を取り交わしたという。
香港メディアの星島日報によると、北京市で15日に確認された新型コロナの新規感染者は有症が39人、無症状が15人。北京市当局は、大学構内に住む学生と教職員に、外出しないよう求めた。清華大は14日、物資輸送と感染対策の関係者を除き、全員の出入り禁止を宣言した。
◇出典
○北京4カ所が「高リスク地区」 企業に在宅勤務指◇出典
https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20220516/bkn-20220516110008856-0516_00952_001.html
http://wjw.beijing.gov.cn/xwzx_20031/wnxw/202205/t20220516_2710750.html
https://std.stheadline.com/daily/article/2462939/%E6%97%A5%E5%A0%B1-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E5%8C%97%E5%A4%A7-%E5%BB%BA%E7%89%86-%E9%98%B2%E7%96%AB-%E5%AD%B8%E7%94%9F%E8%81%9A%E9%9B%86%E6%8A%97%E8%AD%B0%E4%BF%83%E6%B8%85%E6%8B%86
◇参考情報
○北京でコロナ感染拡大 小湯山仮設病院が始動