20220516毒 上海市浦東新区の北蔡鎮の住宅街で14日までに、新型コロナウイルス対策で消毒薬を散布したところ、住民が相次いでのどの痛みや吐き気など不快症状を訴えたことが分かった。北蔡鎮の政府は14日夜、散布方法が十分に科学的でなかったなどとして陳謝した。中国の報道を引用し、台湾の中央通信社や香港メディアが15日伝えた。

 中国のSNSに14日投稿された情報によると、住宅地の北蔡鎮南新六村で13日から、下水道などへの消毒薬の散布が始まった。中国メディアによると、散布されたのは「トリクロロイソシアヌル酸」と呼ばれる殺菌剤で、塩素濃度は45~55%。発がん性物質を生むため、一般に家庭での消毒には使われない。住民は、気化したガスを吸い込むなどして不快症状を訴えた。  

 北蔡鎮の政府は、散布方法の誤りを陳謝した上「一部の消毒薬が溶けずに路上に残り、臭いが住宅街に広がった。残留した消毒薬は全部清掃し、作業員には始動を行なった」と釈明した。

 中国各地では、新型コロナの感染者が出た集合住宅では、全棟の消毒が行われている。上海や江蘇徐州、遼寧丹東では、作業員が各世帯に強制的に立ち入って消毒液を散布。室内の衣服や本が損なわれるなど、私的財産への侵害が頻発して問題となっている。

◇出典

https://www.hk01.com/%E5%8D%B3%E6%99%82%E4%B8%AD%E5%9C%8B/770327/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E7%96%AB%E6%83%85-%E6%9C%89%E7%89%87-%E5%B0%8F%E5%8D%80%E7%8B%82%E6%92%92%E6%B6%88%E6%AF%92%E7%89%87%E8%87%B4%E5%B1%85%E6%B0%91%E5%98%94%E5%90%90%E5%96%89%E5%9A%A8%E7%97%9B-%E5%AE%98%E6%96%B9%E8%87%B4%E6%AD%89

https://www.cna.com.tw/news/acn/202205150016.aspx

◇参考情報
上海の新規感染者3947人 会社や工事現場で検査強化へ
上海でコロナ対策の二次災害頻発 韓国人1人死亡