20220510北
 台湾の中央通信社によると、北京市朝陽区の外国語大学、北京第二外国語学院で8日夜、新型コロナウイルス対策で構内の教職員・家族住宅地区がフェンスで隔離されたことに反発し、学生と住民が抗議集会を開いた。警察が出動して、強制的に解散させた。(写真はRFAのサイト画面)

 住民によると、大学側はコロナの感染防止を理由に予告なくフェンスの設置を始めた。ただ住民らは、構内の移動が不便になり、多数の学生・住民が1カ所に集まる機会が増えて、かえって感染リスクが高まるとして反発。消防車や救急車の到着が遅れる恐れもあるとしている。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北京市朝陽区の住宅団地「周荘嘉園小区」で8日、28階建ての高層住宅の各棟の1階出入り口が鉄柵で封鎖され、住民が反発している。鉄柵は容易に動かせないよう、溶接で固定されているもようだ。

 住民によれば、出入り口1カ所で、60世帯、120人以上が閉じ込められる計算。急病人が出た場合に対応が遅くなるほか、人工透析や医薬品の入手に出かけられなくなる恐れも指摘されている。

 北京市衛生健康委員会の10日の発表によると、北京市で9日確認されたコロナの新規感染者は74人で、うち有症が61人、無症状が13人だった。

 ニュースサイトの光明網によると、北京市の4月22日~5月9日までのコロナ感染者は計777人。うち朝陽区は304人で、北京市全16区中で感染者が最も多い。

◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202205090354.aspx

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/huanjing/gf-05092022075657.html

http://www.nhc.gov.cn/xcs/yqfkdt/202205/fa8535b3cc194108a24312821589ea29.shtml

http://wjw.beijing.gov.cn/xwzx_20031/wnxw/202205/t20220510_2705803.html

https://m.gmw.cn/2022-05/09/content_1302938397.htm
北京でコロナ感染拡大 小湯山仮設病院が始動