
建物は住民が自力で建設したもので、1~8階に店舗とレストラン、喫茶店、旅館、住民の自宅が入居。テナントがそれぞれ改造を行なっていた。崩壊の原因は分かっていない。
今年に入り、中国で発生した最も深刻な事故の1つ。習近平国家主席は、代価を惜しまず、生き埋め者の救出を行うとともに、事故原因を究明するほか、法に従い責任を追及するよう指示した。
事故発生後、湖南省当局は現地に対策本部を設置。消防や武装警察など700人余りを動員して、行方不明者の捜索を行っている。
中国メディアの中国新聞網によると、行方不明者のうち7人が救助されたほか、女性1人がみつかり、現地で生理食塩水の点滴を受けながら、救出を待っている。意識はあり、容態は比較的安定しているという。
報道によれば、建物の床面面積は計700平方メートル。粉じんを巻き上げながら、2階建ての高さまで崩落した。両側の建物2棟も、影響を受け倒れそうだという。
中国では建物の崩落事故が頻発。4月には、河南省鄭州市金水区の室内プール、建物の屋根が突然崩落。遊泳客ら3人が死亡、9人がかけがした。昨年8月には、黒竜江省ハルビン市のオフィスビルで屋上が崩落し、工事作業員11人が死傷した。
○オフィスビルの屋上崩落 作業中の4人死亡7人けが◇参考情報
○蘇州のホテル崩落、死亡不明17人に 事前に頻繁改築