20220427鳥 国家衛生健康委員会は26日、河南省駐馬店市で、男児(4)の鳥インフルエンザ(H3N8型)感染を確認したと発表した。H3N8型のヒトへの感染は世界で初めて。同委員会は、大規模な感染拡大が起きる可能性は小さいとみている。(写真は東網のサイト画面)

 同委員会によると、男児は5日に発熱などの症状を訴え、10日に受診。中国疾病対策予防センターが24日にH3N8型への感染を確認した。

 世界でH3N8型はこれまで、馬や犬、ニワトリなどから検出例があるが、ヒトからみつかった記録はない。同委員会は、今回の感染は家きんから男児に偶然感染したとみられる。

 同委員会によると、男児の自宅ではニワトリが飼われており、周辺では多くのカモが生息している。
 中国では鳥インフルエンザ(H5N6型)の感染者はしばしば発生しており、昨年11月には湖南省永州市で女性1人の感染が確認された。2014年から昨年までに、計51人の感染者がみつかっている。

◇参考情報
広東東莞でH5N6型鳥インフル患者 9月にも
四川の男性、鳥インフルH5N6型で重体