20220420冠国家衛生健康委員会・疾病予防管理局の呉良友副局長は19日、国務院の連絡会議「新型コロナウイルス対策共同防疫機構」が開いた記者会見で、3月1日~4月18日に全国で確認された新型コロナの感染者は49万7214人だったことを明らかにした。チベット自治区を除く全省(直轄市・自治区)で感染者がみつかった。呉副局長によれば、地域をまたぐ感染拡大が起きており、各地にとり「ゼロコロナ」実現が相当の難題となっている。(写真はRFAのサイト画面)

 呉副局長によれば、河北や江蘇、浙江、遼寧の感染拡大は落ち着きつつある。吉林では吉林市の状況が好転したほか、長春は感染者が減少傾向にある。上海は、新規感染者数が高止まりしており、市中感染の危険性がなお高く、厳しい状況にある。

 中国疾病対策予防センターの首席専門家、呉尊友氏は「ゼロコロナ政策」について「最小の社会的コストで、最大の社会的効果が得られる。中国の予防管理の実際に即しており、最良の選択だ」と述べた。呉氏はその上で「新型コロナウイルとの長期闘争の思想準備が必要だ」と語った。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、「ゼロコロナ」の堅持を強調する、呉氏の発言に対し、SNSには異論が相次いでいる。上海出身で米国在住の研究者は、呉氏の発言に、多くの上海市民が不満を感じていると指摘。「上海の庶民の多くは、習近平主席が主導するゼロコロナ政策は、オミクロン株のもとでは非現実的と考えている」と語った。

◇出典


http://www.chinanews.com.cn/gn/2022/04-19/9733260.shtml

http://www.chinanews.com.cn/gn/2022/04-19/9733616.shtml

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/huanjing/sc2-04192022105030.html

◇参考情報
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