20220307人米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、第13期全国人民代表大会(全人代)第5回会議が5日、北京で開幕した。李克強首相が政府活動報告を発表し、今年の経済成長目標を5.5%前後とする方針を示した。専門家からは、ウクライナ戦争の影響を過小評価しており、目標が高すぎるとの批判が出ている。(写真はRFAのサイト画面)

 昨年は「6%以上」を目標とし、実際の成長率は8.1%だった。5.5%の目標は過去数十年間で最低。しかし、李首相は「苦しい努力をしてようやく実現できる」とした。 李首相はこのほか、今年の消費者物価指数(CPI)上昇率が3%前後、都市部の失業率を5.5%以内とする目標も示した。

 香港の証券業界のエコノミストは西側諸国の対ロ制裁により石油や天然ガス、食糧の価格が急騰していることや、世界最大の小麦の輸出国であるロシアとウクライナからの輸出が止まれば、食糧価格がさらに上がると指摘。「(5.5%の目標は)インフレ圧力を過小評価している。消費者CPIは、最も保守的な見方でも7%となる」と述べた。

◇出典


https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/zhengzhi/cm-03042022100055.html

https://www.voachinese.com/a/china-set-gdp-growth-target-at-5-5-for-2022-with-strong-policy-support-20220305/6471605.html
中国大学の校友130人、ウクライナ侵攻反対の公開書簡
中国学者5人がウクライナ侵攻反対声明 直ちに削除