20220303空
 今年2月、中国航空最大手の中国南方航空機が飛行中、誤作動により酸素マスクが出たが、機長が規則に違反して高度飛行を続けていたことが分かった。酸素を使い果たしたため、もし本当の事故があれば乗客は危険に直面した恐れがある。中国の監督機関は、同社の安全管理体制に問題があったとみている。中国の報道を引用し、香港メディアの香港01が伝えた。(写真は香港01のサイト画面)

 問題が起きたのは、雲南昆明発広東広州行きの中国南方航空CZ3416便のエアバスA321型機。2月6日午後3時42分、雲南省昆明市の昆明長水空港を離陸した。高度9500メートルに達して水平飛行に移った際、乗客全員分の酸素マスクが降下した。客室乗務員は手順に従い、乗客に装着を指示した。

 乗組員が調べたところ、客室内の気圧は正常で、機体にも異常が見られなかった。機長は、酸素供給システムが故障したが、安全な飛行に問題はないと判断。高度8900メートルまで降下して飛行を継続。6日午後5時12分、広州白雲国際空港に無事到着した。

 航空機の専門家によると、酸素マスクは緊急時、自動的に作動するが、酸素は化学的に作られ供給量に限りがある。緊急事態で一度作動すれば、再度供給する能力はない。しかし同便は、酸素マスクが必要な高度3000メートル以上の飛行を50分以上続けた。専門家は「機長の判断は不適切だった」と話している。

 監督機関の中国民用航空中南地区管理局は「乗組員の判断は正しくなく、安全への意識が希薄だ。南方航空には組織管理の強化が必要。安全管理体制も弱い」などと指摘した。機長ら乗組印は処分を受けたという。

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