22021年12月7日抵 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、サキ米大統領報道官は6日の記者会見で、中国政府による新疆ウイグル自治区でのジェノサイド(集団虐殺)と人道に対する罪など中国の人権侵害行為を考慮して、北京冬季五輪・パラリンピックに外交使節ら政府代表を送らないと発表した。サキ報道官は一方で、バイデン政権は米選手団を全力で支援することを強調した。(写真はRFAのサイト画面)

 中国外務省の趙立堅副報道局長は6日、北京冬季五輪は「政治ショーを演じるステージではない」と指摘。米国に北京冬季五輪の「外交ボイコット」を停止するよう求めた上、そうしない場合、中国が断固として対抗措置を行うと警告した。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、米国などの人権団体や国会議員が米政府に対し、中国政府による人権侵害を理由に、北京冬季五輪のボイコットを求めてきた。一部からは、選手団も派遣しない「全面ボイコット」を求める声が上がっていた。

 バイデン政権の6日、北京冬季五輪の「外交ボイコット」を発表したことについて、米連邦議会の民主、共和両党の議員が歓迎のコメントを発表した。

 米下院議長を務めるペロシ氏(民主党)は「われわれは米選手団を支援するが、米国と世界は、ジェノサイドと大規模な人権侵害が行われている国での五輪開催を、問題ないと認めた訳ではない」とした。

 米下院外交委員会のマッコール筆頭理事(共和党)は「バイデン政権が、北京五輪に政府代表を派遣しない決定を行ったことを喜んでいる。われわれは選手団の保護に努力するべきだが、中国にとって五輪を、宣伝の価値があるものとしてはならない」と指摘した。

◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/9-12062021143904.html

https://www.voachinese.com/a/us-china-diplomatic-boycutt-beijing-winter-olympics-20211206/6341682.html
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