台湾の中央通信社によると、福建省政府が11月30日、福州、アモイ、ショウ(さんずいに章)、寧徳の4市で、「超大型の台風」と「外部からの破壊」を想定し、「広域停電緊急対応演習」を実施した。中台関係が緊張する中、ネット上では戦争を連想する書き込みが相次いだ。

 演習は福建省政府の発展改革委員会と、送電会社の国家電網福建省電力が実施。警戒、始動、対処、終息の4段階で、緊急修理や電力復旧などの訓練が行われた。離島での停電や危険化学品を扱う企業へ対策、サイバー攻撃への対処などの内容も盛り込まれた。

 同時に、各地区の応急対策物資や装備、技術の準備状況を点検。政府の各部門間のほか、政府と企業との連携強化や、電力の緊急事態に対する意識の向上、各クラスの指揮者にの対応能力の強化も図られた。

 中国のネット上では「台風は口実」であり、「起きるかもしれない台湾海峡戦争がもたらす停電への準備だ」との書き込みが多数みられた。「分かる人は分かる」、「強烈なシグナルだ」などの指摘もみられた。

 先に中国商務省が、生活必需品のストックを呼び掛けたところ、中台戦争への連想から、中国の多くの都市で住民による買いだめ騒動が起きた。「予備役が召集された」との情報も流れたが、中国国防省が「デマ」として否定した。
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