22021年12月3日球
 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国の女子テニス選手の彭帥さんが、中国の張高麗元副首相から不倫や性的関係を強要されたことなどをSNS(交流サイト)で告発後、消息不明になっている問題で、女子テニス協会(WTA)は1日、中国と香港で開催されるトーナメントを全て中止すると発表した。(写真はRFAのサイト画面)


 WTAのスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)は1日、元副首相の行為を告発後、彭帥さんの安全を懸念し続けていると指摘。彭帥さんの告発に関し、いまだに全面的で透明性のある調査が行われず、SNSの書き込みも削除されたままだとして、2022年に中国で試合を行えば、選手、スタッフとも危険に直面する恐れがあると語った。

 台湾の中央通信社によると、中国外務省の汪文斌副報道局長は2日、WTAの決定に関する記者の質問に「中国は、スポーツの政治問題化に一貫して反対している」と述べるにとどまった。

 一方、国際オリンピック委員会(IOC)は2日、彭帥さんとの2回目のテレビ電話での会話を行ったと発表。また、来年1月に直接面会する予定であることを明らかにした。

 IOCのトーマス・バッハ会長は11月21日、彭帥さんとテレビ電話で会話した。2回目の会話は、WTAが中国での試合中止を発表する前の12月1日に行われたという。

 IOCは2回目の会話について「われわれは他の機関と同様、彭帥さんの健康と安否を懸念している。再度、テレビ電話での会話を行ったのはこのためだ」と述べた。

◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/zhengzhi/cm1202a-12022021054417.html

https://www.cna.com.tw/news/acn/202112020308.aspx

https://www.cna.com.tw/news/firstnews/202112020424.aspx

◇参考情報
中国の有名テニス選手、前副首相との不倫暴露