米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、リトアニア、エストニア、ラトビアのバルト3国の国会議員10人による訪問団が台湾を訪れ、29日、蔡英文総統と会談した。一行は、台湾外務省や全米民主国際研究所(NDI)などが12月2、3両日に共催する国際フォーラムに参加する。

 バルト3国の一つ、リトアニアが台湾に、大使館に相当する代表機関「台湾代表処」が開設を認めたことに、中国が強く反発。11月21日、リトアニアとの外交関係を格下げすると発表した。

 蔡総統は代表団との会談で「台湾とバルト3国はともに、権威主義的政治を経て、自由の道を勝ち取った。民主主義の獲得が容易でないことを深く理解している」と述べた。さらに「現在、世界は権威主義の拡張と、虚偽情報の驚異に直面していると」と指摘した上、「台湾は、虚偽情報に対抗してきた経験を、欧州の友人と分かち合いたいと思っている。共通の価値観をともに守っていこう」と呼びかけた。

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