22021年11月25日電中国メディアの証券日報によると、北京市海淀区のオフィスビル「中関村壱号」の地下2階駐車場で22日午後9時ごろ、電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD、広東省深セン市)の電気自動車(EV)「BYD秦ProEV」が突然炎上し全焼した。運転者は車内にいたが、異音を聞いて一緒にいた子どもを抱いて脱出し、間一髪で無事だった。(写真は東網のサイト画面)

 関係者によると、焼けたEVは発火時、充電器を使い充電中だった。充電器は、万邦星星充電科技(星星充電、江蘇省常州市)の製品。現場周辺地域では、星星充電製の充電器の使用を停止した。消防などが、出火の原因などを調べているが、充電器が火元の可能性はないとみている。

 別の中国メディア、経済観察報によると、焼けた車は2019年初めに販売された。BYDは2020年7月から、安全性が高いリン酸鉄リチウムイオン電池「ブレードバッテリー」を採用しているが、出火した車は一般的な「三元系リチウムイオン電池」を搭載していた。

 星星充の関係者は、発火が充電中に起きたことを認めたが、安全の国家基準に沿って製造されており、充電器の側が火元の可能性はないと主張している。

 中国では、各社のEVで発火事故が頻発。今年5月には、広西チワン族自治区の大学で、電動バス4台が炎上。19年には米テスラや蔚来汽車(NIO)のEVが燃える事故が起きた。BYDは、EVの販売台数が2020年には世界最多で、保有台数も多く、出火事故が起きたとの情報は今回が初めてではない。

◇出典

https://www.163.com/dy/article/GPL12QJA0534J2VZ.html
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1717321086824199229&wfr=spider&for=pc
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EV充電中に爆発炎上 運転手は脱出もやけど 江西