中国メディアの澎湃新聞は17日、河南省を流れる老灌河の上流で、基準を超える量の重金属アンチモンが検出されたと報じた。流域の河南省三門峡市や南陽市は、凝集剤を投入するなど、アンチモンの濃度を下げるための対策に追われている。長江の水を中国北方に送る「南水北調」事業の水源地「丹江口ダム」は老灌河上にあり、影響が懸念されている。(写真は東網のサイト画面)
老灌河は全長254キロで、長江と漢水の2本の大河の水系に属している。流域面積は4231平方メートル。河南省の環境保護対策部門が、老灌河上流で定例の水質検査をしたところ、アンチモンの含有量が基準を超えていた。調査によると、三門峡市盧氏県を流れる、老灌河支流の五里川河が発生源であることが分かった。今年の大雨で、現地のアンチモン鉱山の廃鉱から流出したとみられる。
盧氏県政府によれば、各種の対策により、五里川河のアンチモン含有量は1リットル当たり0.5マイクログラム以下と、環境基準の10分の1以下に低下した。流域では川の水を飲み水として利用しても安全だという。
香港メディアの東網によると、アンチモンは、難燃剤や鉛蓄電池などの材料として幅広く使われている。ただ、世界保健機関(WHO)によると、大量に摂取すると嘔吐や腹痛の原因となる。また、化合物の三酸化アンチモンは発がん性があるとされる。
◇出典
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https://www.cqcb.com/headline/2021-11-17/4612017_pc.hml?spm=zm5123-001.0.0.1.NNeooM
https://www.cqcb.com/headline/2021-11-17/4612017_pc.html
https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20211118/bkn-20211118110921569-1118_00952_001_cn.html
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