22021年11月17日墜 江西省吉安市吉安県で今年3月1日、人工降雨作業中のターボプロップ機が民家に墜落炎上し、乗組員5人が死亡、住民1人がけがした事故で、中国民用航空局は、プロペラと翼の凍結が原因だったとする事故調査報告書を公表した。中国メディアの澎湃新聞が16日伝えた。(写真は東網のサイト画面)

 墜落機は、人工降雨作業のため江西省気象局が借り上げた、北大荒通用航空の「B-10GD型」機。3月1日午後、人工降雨作業中に墜落して民家に激突、炎上した。パイロット2人と気象局の作業員3人が死亡、民家の住民が軽いやけどを負った。

 報告書によると、同機は長時間飛行するうち結氷が進み、特にプロペラと翼付近が深刻な状態となった。やがてパイロットは操縦が不能となって失速し、きりもみ状態となって民家に墜落した。

 同機は、米ビーチクラフト社のターボプロップ機「キングエアー350ER」型機を海外で改装したもの。一般航空会社の北大荒通用航空(黒竜江省ハルビン市)が管理運営していた。


◇参考情報
人工降雨作業機、集落に墜落 搭乗の5人死亡 中国江西