中国メディアの人民網によると、湖北省武漢市蔡甸区・羅漢村で24日夜、同村の党書記の一家5人が男に殺された。25日早朝、犯人は自動車で逃走中、通行中の女性1人をはねて殺害。さらに、通り掛かりの車を止めて運転手を殺し、車を奪って逃走を続けた。犯人はその後、川に飛び込んで自殺したとみられる。（写真は東網のサイト画面）

　関係者によると、24日午後7時40分ごろ、中年男性が張姓の党書記の自宅前に車で乗り付け、下車して「張書記よ、お前に用がある」と叫んだ。男は党書記宅に押し入り、書記と妻、二男の嫁と孫2人を殺したほか孫1人にけがを負わせた。

　男は車で逃走中、現場から約50キロ離れた蔡甸区紅十字会病院近くで通行中の女性をはねて殺した。車は逃走を続けたが、近くの洋菓子店の外に置かれた空調機に衝突。男は車を下り、通り掛かりの車を止めて男性運転手を殺害。車を奪ってさらに逃げ続けた。

　香港メディアの東網によると、男は計7人を殺した後の25日午前6時ごろ、長江大橋から川に飛び込んだ。湖北省の警察が男を捜索するとともに、事件の捜査を始めた。警察はこれまでのところ、犯行の動機を明らかにしていない。