中国メディアの中国青年網によると、内モンゴル自治区政府によると、27日現在の新型コロナウイルスの累計患者数は自治区全体が110人で、うち、アルシャー盟エジン旗が89人だった。人口約3万3000人の同県で、観光客約9700人が当局の封鎖で足止めとなり、食料や医薬品など大量の物資供給が必要となっている。（写真は百度のサイト画面）

　新華社によれば、同自治区共産党委員会は26日、エジン旗トップの陳占雲・党委員会書記を、職務怠慢で新型コロナの感染拡大を招いたとして解任した。

　エジン旗では18日、外地の観光客と接触した住民5人の感染が判明。ただちに地域を封鎖してＰＣＲ検査を実施した。当局は22日から、滞留中の観光客に、食事や飲用水、マスクの提供を始めた。ホテルに対しては宿泊料を1泊200元（3574円）以下にするよう指示した。

　滞留中の観光客は高齢者が多く、宿泊と食事以外に、高血圧用などの医薬品不足が深刻化している。このほか医療機関は、医療設備や消耗品、試薬などの大量に調達する必要に迫られている。