22021年10月15日台
 台湾・高雄市塩テイ(土へんに呈)区で14日午前2時ごろ、雑居ビル「城中城大楼」の1階付近から出火、階上に燃え広がった。消防車72が出動して消火にあたり同日午前7時17分ごろ鎮火したが、住民46人が死亡、41人が重軽傷を負った。死傷者数は、台中市で1995年に起きたレストラン火災に次いで、台湾では史上2位となった。台湾・中央通信社が伝えた。(写真は東網のサイト画面)

 ビルは地上12階、地下2階。1~5階は使われておらず、7~11階で約120世帯が暮らしていた。住民の多くは高齢者と低所得者で、死者の平均年齢は62歳だった。

 消防によると、焼けたのは主に1~6階。死傷者の多くは、7階以上に立ち込めた煙を吸ったとみられる。

 ビルは1981年完成し、1~4階が店舗、5~6階が映画館、7~11階がオフィス、12階がレストラン。その後、2002年までに店舗や映画館が撤退。各オーナーが各自住宅に改装し、貸し出すなどしていた。用途変更の届け出はなかった。

◇参考情報
台南の23階建て雑居ビルで火災、住民ら125人救出