22021年10月11日水 山西省では大雨が続いているのに加え、8日には寒波到来の予報が出された。水害と寒さの二重の災難の中、救助活動が難航している。山西省の数都市の気象台は「地質災害・気象リスク」では4段階で上から2番目の「オレンジ警報」を発令した。専門家からは山西省の災害の規模について「7月に河南省で起きた水害を上回る」との指摘が出ている。台湾中央通信社が10日伝えた。(写真は東網のサイト画面)

 香港メディアの東網によると、山西省運城市では7日、市内を流れる汾河の堤防が約20メートルにわたり決壊。当局が派遣した救助隊員により修理が行われ、8日までに決壊部分の閉鎖に成功した。運城市では住民約1万8000人が避難した。同省では汾河のほか沁河、濁ショウ(さんずいに章)河などが増水し、一部で水害が起きている。

 中国国営新華社通信によると、今回の大雨は2日深夜から6日深夜まで降り続き、うち4~5日に最も激しい雨が降った。7日午前8時までの山西省の平均雨量は119.5ミリで、18県では200ミリを突破し、観測所59カ所で過去最多を更新した。気温も8~10度低下した。

 新華社の10日の報道によると、山西省では11市の76県で175万7100人が被災。約12万人が避難した。倒壊家屋は1万7000戸に上った。

◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202110100223.aspx

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1712959724950948513&wfr=spider&for=pc

https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20211008/bkn-20211008121922842-1008_00952_001.html

◇参考情報
黄河中下流域で洪水 河南や山東が厳戒態勢