22021年9月30日通 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国ではセメントなどの建材や化学原料など商品の価格が急騰しており、激しいインフレが目前に迫っている可能性がある。(写真はRFAのサイト画面)

 ネット情報によると、石炭と天然ガスの供給不足と値上がりで、両者を原料とする化学肥料の価格が上昇しているほか、品不足も起きている。中国農業は化学肥料の依存度が高く、穀物の生産減少につながる。穀物の備蓄は減少しており値上がりは確実だ

 広東省発展改革委員会は、10月1日から産業用電気料金引き上げを通知したが、上昇幅は25%に上る。中国の評論家はRFAに対し「セメントや化学原料メーカーなど、電気を多く使う会社は、電力供給制限と料金値上げに苦しんでいる。末端の製品価格も上昇する見通しで、この傾向は今後も続く」と述べた。

 湖北省宜昌市の住民によると、同市などに電力を供給する長江の三峡ダムでも、工業用、商業用とも電力料金が上昇。地元政府は、電気料金は1メガワット(MW)当たり1MW当たり1元(17円)になっている。政府は以前、ダムの完成後の電気料金は0.1元(1.73円)になると約束していた。

 ネット情報によると、湖北省の化学品製造会社は、布の染色に使われる二クロム酸ナトリウムが4日間に2回、江西省のセメント会社は10日間に3回の値上げを行った。中国20数省で起きている電力供給制限で増えた製造コストを、価格に転嫁しているとみられる。

◇参考情報
中国東北の多数の都市で停電 石炭高騰、不足が原因か
広東や浙江で電力供給制限 一部企業は前倒しで休業