中国メディアの環球網などによると、四川省瀘州市瀘県で16日午前4時33分に起きたマグニチュード（Ｍ）6の地震について、中国政府の応急管理省は同日、午後4時現在、死者は3人、負傷者は100人になったと発表した。また、倒壊家屋は1400戸余り、深刻な損壊家屋は6400戸余り。避難者は7万6967人となった。（写真は星島網のサイト画面）

　この地震のため、綿瀘高速鉄道（四川綿陽―瀘州）は同日、内江―瀘州間を封鎖し線路などの点検を行った。また、移動通信の基地局8カ所が損壊し、利用者約500人の通信が中断した。さらに、瀘県では同日、一時数万戸が停電した。

　専門家は、近くさらに大きな地震が起きる恐れは小さいが、余震は続くとみている。16日もＭ3以下の余震が2回起きた。また、2008年5月、アバ・チベット族チャン族自治州ブン（さんずいに文）川県で起き、約7万人が死亡した「四川大地震」との関連はないとみられるという。