中国寧夏回族自治区の衛生健康委員会は22日、地元の寧夏医科大学総病院が21日、「腺ペスト」の患者1人を確認したと発表した。
患者は、内モンゴル自治区オルドス市に住む牧畜業の女性(55)で、地元で感染したとみられる。吐き気を訴えて14日に病院で診察を受け、その後、転院先の同大学総合病院が「腺ペスト」と診断した。現在、女性の症状は重いという。
寧夏回族自治区政府は22日、ペストの感染拡大防止態勢では4段階で最低ランクの「4級」を発動。感染が広がらないよう各種の対策を始めた。ペストは致死率が高く、中国で法定伝染病の筆頭に指定されている。ノミが媒介してげっ歯類の間で流行するが、ヒトも感染の恐れがある。
内モンゴル自治区では昨年8月にも、ペスト菌に感染した1人が死亡。7月にも感染者1人が確認されている。中国では19年にも計5人の患者が確認され、1人が死亡した。
○内モンゴルでペスト 当局が年末まで3級警報発令◇参考情報◇
○内モンゴルで腺ペスト患者1人確認 発生地で行動歴