22021年8月23日飛
 北京市順義区の「フライホイール(はずみ車)蓄電システム」製造会社である「北京泓慧国際能源発展」(泓慧能源)で18日午前10時半ごろ、製品の実験中、突然装置が脱落して従業員を直撃し、3人が死亡、4人が重軽傷を負った。中国メディアの東方網などが20日伝えた。(写真は東網のサイト画面)

 地元の警察は、企業の責任者を拘束し、事情を聴いている。順義区の政府は、直ちに区内の研究機関などに対し、実験施設の安全点検を指示。また、区政府の対策チームが死傷者の家族の対応に当たっている。

 泓慧能源は、軍民融合や宇宙技術の民間転用などを行うハイテク企業。「超電導フライホイール蓄電システム」を独自開発し、石油掘削施設や鉄道、データセンターなどで使われている。19年には、江蘇省無錫市に事業拠点を設立した。北京の本社は、技術開発を担っている。

 中国では研究機関での死傷事故がしばしば発生。4月には北京市海淀区の政府系の研究機関、中国科学院化学研究所で反応釜が爆発し、1人が死亡した。18年には、北京交通大の研究室で爆発と火災が起き、実験中の大学院生3人が死亡した。

◇出典

http://n.eastday.com/pnews/162944637877010619
https://www.honghuienergy.com/
http://k.sina.com.cn/article_3215951873_bfaf8801019015h98.html

◇参考情報◇
北京・清華大の研究室で爆発、研究者1人死亡