中国メディアの人民資訊などによると、北京市海淀区の「旱河路鉄路橋」のアンダーパスで16日午後9時ごろ、大雨による冠水で乗用車1台が水没した。乗っていた2人は、まもなく駆けつけた救助隊らに助け出され、病院に運ばれたが死亡が確認された。（写真は東網のサイト画面）

　北京では2012年7月21日にも、「東南二環」高速道路の立体交差橋「広渠門橋」のアンダーパスで、大雨でたまった深さ4メートルの水にスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）が水没。乗っていた男性＝当時（34）＝が死亡した。地元では、悲劇の再現として今回の事故が注目を集めている。

　香港メディアの東網によると、16日に事故が起きたアンダーパスは、海淀区の地下鉄6号線田村路駅の北側にあり、片側3車線の自動車道路の一部。事故当時、2メートル近い水がたまっていたとみられる。

　付近の住民は「前の晩、激しい雨が降った。車が水に沈んでいるのが見えたので、近所の人々と救助を手伝った」と話している。別の住民によると、事故が起きたアンダーパスはこれまで、冠水が起きたことがないという。

　中国では7月20日、河南省鄭州市の道路トンネル「京広北路隧道」が大雨により冠水。車多数が水没して、当局の発表では6人が死亡した。