22021年7月27日外 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、シャーマン米国務副長官は25~26の両日、中国天津市を訪れ、王毅国務委員兼外相や米中関係担当の謝鋒外務次官や相次ぎ会談した。(写真は東網のサイト画面)

 米国務省の報道官によると、シャーマン副長官は敏感な話題を取り上げ、香港や新疆、チベット、言論の自由など人権問題に触れたほか、台湾海峡の情勢や新型コロナウイルスの発生源に言及した。シャーマン副長官は「中国との激しい競争を歓迎するが、衝突は求めない」と強調した。 

 台湾中央通信社によると、中国側は、米国側の誤りを列挙したリストを米側に示し撤回を求めた。リストは、中国共産党員と家族、中国人留学生への米国入国ビザの発給制限、中国政府指導者と官僚に対する制裁などを挙げ撤回を求めた。

 中国国営新華社通信によると、シャーマン副長官と会談した謝鋒外務次官は、米国が中国を「第二次大戦時の日本や、冷戦時のソ連に例え、中国を仮想的に使用としている」と指摘。「中国を悪魔化し、米国人の目を国内政治や経済、社会への不満からそらすためだ。米国内部の深刻な矛盾を、中国のせいにしようとしている」と批判した。

◇参考情報◇
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