22021年7月19日猿
 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、専門誌「中国疾病対策センター週報」は16日、サル由来の人獣共通感染症「Bウイルス感染症」を発症した男性獣医(53)が5月27日に死亡したことを明らかにした。Bウイルスの感染者は中国で初めて。

 男性獣医は、非霊長類動物の研究機関で勤務し、今年3月に死んだサル2頭の解剖を行った。約1カ月後に気分が悪くなり、発熱などの症状が出て病院で治療を受けていた。その後の調査で、獣医が「Bウイルス感染症」であることがわかった。

 台湾の中央通信社によると、Bウイルスはサルの体内におり、体液などへの接触で感染する。世界では約60人の感染例があり、致死率は60~70%に達する。これまでは主に、霊長類を扱う北米の獣医や動物の飼育者、研究者の間で、感染例が見つかっている。


◇参考情報◇
中国でアフリカ豚熱の感染再拡大 ウイルスに新変種