ニュースサイトの海外網によると、広東省珠海市の高速道路「興業快線(南区間)」の石景山トンネル工事現場で15日早朝、入り口から1.6キロの地点で出水事故があり、作業員14人が安否不明となった。当局が約1100人態勢で捜索救助活動を行っている。(写真は香港01のサイト画面)
施工会社の中鉄二局集団(四川省成都市)によると、事故当時、トンネルの右側線で大量の水が湧き出し、連絡通路を通って左側線に流れ込んだ。14人は、左側線の切羽(掘削面)付近に取り残されている。別の作業員の一団は、異音が聞こえた後に切羽が崩れ始めたため、急いで逃げたという。
広東省応急管理庁は通報を受け、広州や深セン、仏山、東莞などの下部機関の人員と救助用の機器を現地に派遣。珠海市の武装警察などからも応援を得て、計1100人余りの態勢で救助活動を進めている。
珠海市の張宜生副市長によると、石景山トンネルの出水事故現場は、吉大ダムの直下。ダムの水位を放水などで下げる一方、ポンプでトンネル内に出た水を汲み出す作業を行っている。
香港メディアの香港01によると、安否不明の14人は湖南省の出身者。トンネルは下り坂となっており、入り口と切羽の高度差が30メートルある。また、出水事故後まもなく、現場周辺の住民に避難指示が出た。
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