ニュースサイトの環球網などによると、中国上海市政府直属の国有設計会社、上海市政工程設計研究総院の上海市楊浦区の本社で5日午後5時10分ごろ、男性職員(38)が、同僚の男(34)に刃物で刺された。男性職員は病院に運ばれたが、まもなく死亡した。男は警察に拘束され、調べに対し「恨みがあって男性職員を襲った」などと供述している。警察がさらに事件の詳しい状況を調べている。(写真はRFAのサイト画面)
上海市では6月にも、名門大学、復旦大学で6月7日、数学科学学院の王玉珍党書記=当時(49)=が、男性教員に刺殺される事件が起きた。男性教員も、勤務成績が基準に達せず解雇が決まったことで恨みを懐き、党書記を刺したとみられている。
RFAによると、2つの事件の容疑者はともに、海外で博の学位を取得し帰国した。中国で知識人による殺人はまれ。病入膏肓1カ月内に立て続けに発生したことで、社会に衝撃が走っている。
上海の元大学教員はRFAに「知識人は理性的で、忍耐心があるとされているが、精神的に追い込まれていたのなら、事態は救いようがないほど深刻だ。。大学や研究機関で管理層の傲慢ぶりが非常に激しい。ランク分けも細かく、才能ある人間が簡単に潰される」と話している。
○北京・中央財経大で男が女性刺殺後自殺、多数が負傷の情報も
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