中国のニュースサイト、環球網によると、世界保健機関(WHO)は6月30日、中国が蚊が媒介する感染症、マラリアの清浄国と認定した。WHOによると、マラリアの清浄国は世界で40カ国目。アジア太平洋地区では30数年ぶりとなる。

 WHOは、中国でマラリア患者が1940年代の3000万人からゼロになったことは世界的な壮挙だと称賛。テドロス事務局長は「中国の成功は容易なことでない。数十年にわたる正確な対策の結果だ」と述べ、認定に祝意を示した。

 マラリアは、周期的な発熱や頭痛などを起こし、適切に治療しないと死亡することもある。WHOの規準では、連続3年、地元感染の患者が出なければ清浄国と認定される。中国では2017年から4年連続で患者が出ておらず、認定を申請していた。

 アジア太平洋地区で、マラリアの清浄国の認定を受けたは1987年のブルネイが最後。オーストラリは1981年、シンガポールは1982年にそれぞれ認定された。最近3年間ではエルサルバドル、アルゼンチン、パラグアイなどが清浄国となった。


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