22021年6月30日武 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、河南省商丘市の柘城県遠襄鎮にある武術塾「武術館」で6月25日に発生し、生徒ら18人が死亡、16人が重軽傷を負った火災で、死者の父母ら数十人が26日、柘城県政府前で真相究明を求めてデモと集会を行った。(写真はRFAのサイト画面)

 武術館では、生徒計34人が住み込みで学んでいた。死傷者は7歳~16歳の子ども。武術館は2階建てで、1階の練習場がある出火し、2階の寄宿舎部分に燃え広った。有毒ガスも充満したが、2階の窓は防犯用の格子でふさがれ、多くの生徒が逃げ場を失った。電線の劣化が出火原因とみられている。

 父母らは26日、横断幕を掲げて路上を行進し、一部が警備の警察官と衝突した。県政府庁舎の門の前に着くと、政府担当者との対話を求めて座り込みを行った。

 13歳の息子を失った母親は「遺体は焼け焦げて縮こまり、息子と分からなかった。今はただ、事故の原因が知りたい」と語った。犠牲者の父母らは、遺体と対面して感情を高ぶらせた。当局は、遺族が集まることを防ぐためそれぞれ異なる旅館に宿泊させ、監視員に見張らせたという。

 河南省当局は火災後、、柘城県トップの党書記、ナンバー2の県長、遠襄鎮トップ党書記の3人をそれぞれ解任した。現地の警察は、武術館の経営者、陳林氏ら3人の取り調べを始めた。

★参考情報★
武術館で火災 18人死亡16人けが 河南商丘
25人死亡のガス爆発事故、ガス会社の8人を拘留=湖北