22021年6月28日火 26日付中国紙・環球時報(電子版)によると、河南省商丘市の柘城県遠襄鎮にある武術塾「武術館」で6月25日に発生し、就寝中の生徒ら18人が死亡、16人が重軽傷を負った火災で、河南省の党と政府は26日、柘城県トップの党書記、ナンバー2の県長、遠襄鎮トップ党書記の3人をそれぞれ解任した。また、現地の警察は、武術館の経営者、陳林氏ら3人の取り調べを始めた。(写真は騰訊網のサイト画面)

 ニュースサイトの騰訊網によると、25日未明、武術館の2階建て建物のうち、練習場がある1階から出火し、2階の住居部分に燃え広った。練習場に敷かれた発泡スチロール製のクッションなどから有毒ガスが発生し、屋内に充満した。2階の窓は防犯用の窓格子でふさがれ、生徒が逃げ場を失った。武術館には生徒計34人が住み込んでいた。死傷者は7歳~16歳だった。

 柘城県市場監督管理局によると、武術館は「柘城県震興国際搏撃倶楽部」で17年8月に発足。武術教育を事業内容としている。柘城県消防救援大隊によると、武術館の建物は地元住民が自力で建設したもので、教育施設には不適当だった。当局の審査や消防関連の届け出もなかったという。

 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、少林寺がある河南省は「武術の里」と言われ、省内に多数の武術教育機関があり、内外の愛好家が学んでいる。多くは少林寺の近くに集まっている。

 中国政府は7月1日の中国共産党創立100周年を前に、労災や事故防止に全力を挙げているが、このところ多数が死傷する炭鉱事故や火災が頻発。多くの省で、炭鉱が操業停止を命じられた。


★参考情報★
25人死亡のガス爆発事故、ガス会社の8人を拘留=湖北