22021年6月16日危 中国のニュースサイト央広網によると、湖北省十堰市の食品市場で今月13日、25人が死亡するガス爆発事故が起きたことなどを受け、中央政府の応急管理省は、北京や天津、河北など14省・市に6つの監督チームを派遣、危険化学品の取り扱いや防火対策に関する検査活動を始めた。(写真は東網のサイト画面)

 応急管理省は6チームに対し、化学製品の値上がりや悪天候など最近の状況がもたらすリスクの点検、内偵や立ち入り検査などによる安全上の問題の発見と処罰、深刻な安全リスクの抑え込みと重大事故の防止を確実に行うよう求めた。

 また、別のニュースサイトの澎湃新聞によると、湖北省十堰の火災を受け、上海市住宅都市農村建設委員会は15日、下部機関に緊急通達を出し、建設工事現場の労災防止や作業員宿舎の防火対策の確認、都市ガスやボンベ入りガスの安全管理の徹底、高層住宅の施設や防火対策の点検を行うよう指示した。

 中国では7月1日、中国共産党100周年を祝う式典が予定されており、安全や防火対策などの点検は、今年最大の政治イベントを無事乗り切る目的もあるとみられる。
化学工業の労災事故の死者、1~11月は157人 中国