米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国外務省の趙立堅副報道局長は26日、元北海道教育大教授の袁克勤氏がスパイ容疑で裁判所に送られたと述べた。

 趙氏は「袁氏は中国公民だが、長期にわたり日本の情報機関の求めに応じ、中国に対する情報活動を行ってきた」と指摘。中国の国家安全省の調べに対し、袁氏が犯罪の事実を自白しており、証拠も確かだと説明した。

 袁氏の長男は先に記者会見し「早く父の無実が明らかとなり、釈放されることを望む」と述べた。

 袁氏は1980年代に日本に留学後、研究に従事。1994年に北海道教育大で教職に就いた。19年6月に中国に帰った際、行方不明となった。中国外務省は昨年3月、袁氏がスパイ罪で取り調べを受け、検察に起訴されたと公表した。

★参考情報★
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スパイ罪の日本人男性2人、控訴審で有罪判決確定
北海道教育大の中国籍教授、スパイ罪で起訴へ