22021年5月27日豪米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北京市第二中級人民法院(裁判所)は27日、スパイ罪に問われたオーストラリア国籍の中国系作家、楊恒均被告の判決公判を非公開で行う。楊被告は2019年1月、親類訪問のため帰国した際、同罪で拘束され2年余り拘留されている。(写真は東網のサイト画面)

 拘束から5日後、中国外務省は楊氏が「国家の安全を害する活動に従事した」として監視下に置いていると公表。7月に北京の拘置所に移送した。外務省は、20年10月にスパイ罪で起訴した公表した。

 楊氏は56歳。中国外務省や国家安全省、海南省政府などに勤務した。オーストラリアに移住後、拘束前は米国に住んでいた。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、オーストラリアのペイン外相は、楊氏に対する法的手続きが「ブラックボックス」で行われているとして批判。人権団体も、楊氏の起訴に根拠はないとして批判している。
拘束の中国系オーストラリア人作家、妻の出国禁止
オーストラリア籍の中国人作家拘束、中国外務省が公表 豪外務省も確認