22021年5月21日米 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、米第7艦隊は、ミサイル駆逐艦「カーティス・ウィルバー」が、関係国に通知することなく南シナ海のパラセル諸島付近に入り、「航行の自由行動」を実施したとのコメントを発表した。同諸島は、中国が領有権を主張する西沙諸島と同じ。声明は「国際法はいかなる国に対しても、無害通航に対し事前通告などのルールを一方的に定めることを認めていない」と指摘し、中国をけん制した。(写真はRFAのサイト画面)

 中国軍南部戦区の報道官も20日、声明を発表。米駆逐艦が中国政府の許可なく同日、中国の西沙諸島の領海を航行したため、艦艇と航空機が出動して監視と、直ちに離脱するよう警告を行ったとした。その上で「米軍の行動は覇権主義だ。南部戦区部隊は、国家の主権と安全を断固として守る」と強調した。

 米バイデン政権が今年1月に発足後、米艦艇が台湾海峡と南支那海で、航行の自由行動を数回実施した。カーティス・ウィルバー」18日には台湾海峡を航行したばかりだった。
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