このビルは18日午後零時31分ごろ、突然振動を始めたことにテナント関係者が気づき、管理事務所の緊急放送で内部にいた全員が避難した。地面の亀裂やビル壁面の脱落などはなく、当時は地震の観測もなかった。
ビルは、地元複合企業の深セン市賽格集団が建設したもので、地上75階、地下4階。内部にはアジア最大の電子製品の卸売市場「賽格電子市場」がある。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、深セン市福田区政府の委託で、複数の専門業者が18日午後9時から19日午後3時まで、ビルの振動や傾斜、沈降の有無につき調査を実施した。その結果、同区政府は、振動などのデータは許容値をはるかに下回り、ビルの構造物は安全だと発表した。
しかし、広州の米領事館は「リスク評価に関する情報が不足している」として、避難警告を発した。
香港メディアの東網によると、ビルの管理会社は19日、緊急の要件があるテナントに対し、一時入館を認めた。1~6階の電子市場では同日、業者が入り出荷作業に追われた。業者によれば、19日午後1時半から2時ごろ、再び振動が感じられたという。
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