22021年5月20日綿経済情報サイトの中証網によると、スウェーデンのカジュアル衣料チェーン、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)の完全子会社、海恩斯莫里斯(上海)商業(本社:上海市)が、商品の規格や主要成分の名称や含有量をラベルに明示していなかったとして、上海市黄浦区市場監督管理局から行政罰を命じられたことが分かった。(写真は東網のサイト画面)

 同社はこれまでにも当局から、不合格を合格品と偽り販売していたり、虚偽の宣伝を行ったなどとして、既に数十件の行政罰を科されている。

 H&Mは今年3月、少数民族への強制労働などを理由に、新疆ウイグル自治区産綿花の使用を中止すると発表し、中国で反発が広がった。行政罰の連発は使用中止が関連している可能性がある。

 H&Mの発表後、中国法人のSMSの公式アカウントには、中国消費者からの批判が殺到。中国ネット通販大手がH&Mの商品の表示を止めるなど、業者の間でボイコットの動きが広がった。中国の人気タレントが相次いで、H&Mとの決別を宣言した。

 海恩斯莫里斯(上海)商業は、2006年11月の発足で、資本金は500万ユーロ(8500万円)。H&Mの本社が全額出資している。

★参考情報★
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新疆綿花拒否の外国企業へのボイコット続く
H&Mが新疆産綿花を拒絶 中国でボイコットの動き