ニュースサイトの新華網によると、浙江省杭州市の動物園「杭州野生動物世界」から猛獣のユキヒョウ3頭が脱走しうち2頭は8日までに捕獲。残り1頭の捜索が続いている。動物園は20日近く事実を公表せず、責任者が警察の取り調べを受けている。

 杭州市政府が10日午後開いた記者会見によると、3頭は2歳余りで、オス1頭、メス2頭。4月19日午前に、動物園の飼育員が業務引き継ぎの際、決められた手順を踏まなかったことが原因で脱走した。5月6日~7日に住民が気づいて通報したが、警察の照会に対し、動物園の責任者は脱走はないと答えた。

 動物園は、事実を公表すれば5月1日の労働節(メーデー)から始まる連休の書き入れ時に、営業に影響すると判断。情報を隠す一方で密かに捕獲作業に乗り出した。4月21日に1頭を捉えたが、情報隠しを続けることを決めた。

 結局、通報により当局が、ヘリコプターや無人機も出して捕獲作戦に乗り出し、5月8日に動物園近くの山林で1頭を捕獲した。残る1頭はまだ見つかっていない。

 杭州市公安局は10日、動物園経営会社のトップら5人の刑事責任を問うため、捜査を開始したと発表た。
★参考情報★
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