22021年5月06日欧欧州連合(EU)欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)は4日、AFP通信の取材に対し、中国と昨年末に基本合意した投資協定について、EUでの批准に向けた取り組みを「現在は停止している」と明らかにした。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が5日伝えた。(写真はRFAのサイト画面)

 EUが今年3月、新疆ウイグル自治区での人権侵害をめぐって中国に制裁を科したのに対し、中国もEU加盟国に報復制裁を発動した。ドムブロフスキス氏は「このような環境は、協定の批准に不利だ」と指摘した。さらに「批准に向けた取り組みは、もっと大きな範囲で、EUと中国の関係がどう変わるかにより決まる」と語った。

 EUと中国は昨年12月、ドイツの強い後押しで、投資協定の署名した。発効には欧州議会などの批准が必要だが、米国が反対。欧州内部でも批判が起きている。

★参考情報★
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