22021年4月6日太 台湾東部・花蓮県で2日、台湾鉄路管理局の特急列車「タロコ号」が「清水トンネル」で脱線した事故で、台湾政府の「陸上重大交通事故・中央緊急対応センター」は5日、死者が乗客48人、運転手と助手2人の計50人、けが人が211人だったと発表した。

 死者のうち1人はフランス人、1人は米国人。1人の身元がわかっていない。けが人には日本人2人、オーストラリア人1人が含まれていた。けが人のうち日本人2人を含む175人は退院。34人が入院中だという。

 同センターによると、事故は2日午前9時28分、崇德・和仁東線の「第一清水トンネル」北口で発生。タロコ408号が走行中、線路脇の斜面上から落ちてきたトラックに衝突し脱線した。列車には、乗客、乗務員、清掃員の計498人が乗っていたが、乗客のうち122人は無座席だった。

 トラックは、台湾鉄路管理局の委託を受け、線路脇斜面の防護壁の建設工事をしていた建設会社、東新営造の現場主任が事故直前、工事用の通路上に止めた。トラックは無人のまま20メートル走った後、線路上に転落した。

 国家運輸安全調査委員会は、トラックのサイドブレーキが掛かっていなかったか、故障していた可能性があるとみて調べている。

 台湾中央通信社によると、林佳竜交通部長は4日、辞意を表明した。蘇貞昌行政院長(首相)は記者団に「まだ検討していない。今は救援と復旧作業が最重要だ」と述べ、交通部長の辞職は直ちには認めない考えを示した。


★参考情報★
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