米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、欧州連合(EU)は22日、外相理事会を開き、少数民族ウイグル族への人権侵害を行ったとして、中国の公務員4人と団体1つに対し、渡航禁止や資産凍結などの制裁を実施することを決めた。EUが中国に制裁を行うのは1989年の天安門事件以来32年ぶり。
中国外務省は、中国とEUの関係を損なうとして反発し、報復を示唆した。新疆の人権侵害に対しては、米英カナダも対中制裁の実施を宣言した。(写真はVOAのサイト画面)
米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、制裁対象は新疆ウイグル自治区党副書紀・王君正、同自治区党常務委員・王明山、同自治区政府副主席・陳明国、同自治区人民代表大会常務委員会副主任・朱海侖の4氏。団体は新疆生産建設兵団公安局。
今回の制裁は、象徴的なものだが、EUの対中姿勢の強硬化を示す。EUはこれまで、中国を友好的なパートナーとみなしてきたが、中国が人権と自由を侵害しているとの認識に転じた。EUは89年の天安門事件の際、中国への武器輸出を禁じる制裁を発動した。
★参考情報★
ーーーーーーーー