22021年3月16日砂 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、中国北京市は15日、過去10年で最大規模の砂嵐に襲われ、視界は数百メートルに低下した。空港では計350便が運休。同日の大気質指数(AQI)は「危険」レベルに達した。(写真は東網のサイト画面)

 北京の15日のPM10(微小粒子状物質)濃度は、世界保健機関(WHO)が定める基準の約20倍近く。危険性がさらに高いPM2.5(微小粒子状物質)の濃度は1立方メートル当たり560μgに達した。

 北京では15日、学校が屋外での運動を中止。呼吸器疾患がある人々に、家に留まるよう呼びかけた。市民の1人は「10年前の砂嵐は1時間ほどで収まった。今回は1日中続きそうだ」と話した。

 中国北方は毎年春、ゴビ砂漠で発生した砂嵐にしばしば襲われるが、北京ではここ数年、砂じんに覆われる事態が起きていなかった。モンゴルではこのほど、砂嵐で6人が死亡、81人が行方不明になった。

★参考情報★
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北京でPM10濃度急上昇 一部でAQIが500突破
北京で黄砂伴う強風 PM10濃度が500に急上昇