米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、新型コロナウイルスの発生源解明のため世界保健機関(WHO)が中国に派遣した調査団に対し、湖北省武漢市で最初に出現した患者のデータの提供を中国当局が拒否したと、欧米のメディアが伝えた。データが乏しいため、調査団と中国当局との間で激しい論争が起きたという。

 中国が提供を拒否したのは、新型コロナの感染拡大初期に2019年12月にみつかった、患者174人のデータなど。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国側は当局者と専門家の総括と分析を伝えたが、データそのものの提出は拒んだ。

 また、調査団のメンバーによると、武漢市で新型コロナ感染症の患者が19年末に見つかる前の2カ月間に、同市周辺で約90人が新型コロナ肺炎に似た症状で入院していたことも判明。調査団が検証を認めるよう中国当局に求めたが断られた。

 米ホワイトハウスのジェイク・サリバン国家安保補佐官は、WHOの調査団が2月9日の段階で、新型コロナウイルスが武漢市の実験室から流出したのでない早々と結論付けたことを疑問視。「報告書は独立し、中国政府の干渉と修正を受けていない専門家の結論を盛り込むべき」と指摘し、初期の感染状況に関するデータを提供するよう中国に求めた。

★参考情報★
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WHO調査団、武漢ウイルス研究所訪問 コウモリウイルス専門家と会談
新型コロナ発生源は武漢の研究所 「史上空前の代償伴う隠ぺい」 米メディア報道