22020年12月09日四中国四川省成都市で新型コロナウイルス肺炎の患者と確認された女性(20)が9日、SNS(交流サイト)で個人情報を公開されたり、中傷や嫌がらせを受けるなど「オンライン・ハラスメント」の被害をネット上で訴えた。女性は「新規患者と確認後、調査に協力したのに、なぜ攻撃の対象になるのか理解できない」と抗議している。台湾・中央通信社が9日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 女性は8日に新型コロナ肺炎と診断されたが、まもなくSNSに氏名や住所、携帯電話番号など個人情報を暴露された。当局発表に基づき、女性の診断前の立ち寄り先など行動履歴も掲載された。

 女性の診断直前の活動範囲は、成都市の半分にあたるほど広範囲で、多数のバーに出入りしていた。SNSでパニックが広がるとともに、女性への中傷が相次いだ。

 女性はSNSで「昨日から電話がかかったり、ショートメッセージが来始めた。ネット上では、自分と家族への中傷や罵倒があふれた」と訴えた。SNSの運営会社は、アカウントから女性が患者本人であることを確認している。 

 四川省トップの彭清華党書記は9日、成都市感染予防対策指揮部を視察した際、患者のプライバシー保護に注意するとともに「ネット暴力を断固として止める」よう指示した。成都市公安局も、ミニブログに女性の個人情報を公開した男(24)に行政罰を科したと発表した。

★参考情報★
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