22020年10月30日電 中国北京市海淀区の研究機関、中国科学院力学研究所の構内で27日午後9時ごろ、電気自動車(EV)が炎上し、消防などが駆けつけてまもなく消し止めた。けが人はなかった。目撃者によると、爆発音がした後、周囲に刺激臭が漂ったという。公安(警察)などが出火原因を調べている。ハイテク情報サイトの快科技が伝えた。

 炎上したのは、新興EVメーカー、威馬汽車科技(威馬汽車、上海市)が製造した「威馬EX5」。最近の35日内で、威馬汽車製のEVの炎上事故は4件目。9月23日に、浙江省温州市、10月5日に福建省邵武市、10月13日未明にも発生した。いずれも「威馬EX5」で充電中に自然発火し、車体がほぼ全焼した。

 国家市場監督管理総局によると、威馬汽車傘下の製造会社、威馬汽車制造温州(浙江省温州市)が28日までに、リコール(回収・無償修理)を届け出た。他社から供給を受けたリチウムイオン電池のセルに異物が混入しており、ショートにより発火の恐れがあることを理由に挙げた。20年6月か9月に製造した1282台が対象となる。


★参考情報★
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