22020年9月11日特 ニュースメディアの毎日経済新聞などによると、中国で今年6月以降、米電気自動車(EV)大手、テスラが絡む事故が数件連続して発生した。いずれの事故で運転手は、突然に急加速したと話しているが、事故原因は分かっていない。四川省南充市では5日午後、テスラ車が多数の車や歩行者にぶつかる事故を起こし、2人が死亡、6人がけがした。警察は運転者を拘束したが、飲酒運転などの形跡はなかった。

 8月12日には浙江省温州市でモデル3が駐車場で急発進し、柵を破った後、他の車数台に衝突。8月9日は、同じくモデル3が上海市楊思路のガソリンスタンドに突入し、施設や他の車に衝突。従業員と運転手がけがした。今年6月16日には、江西省南昌市でテスラのモデル3が時速127キロで走行後、盛り土に乗り上げて横転、炎上した。

 上海の事故で運転者は「走行中に急に加速し、前方の工事車両を避けようとハンドルを切った。緑地にぶつけて減速しようとしたがコントロールがきかず、ガソリンスタンドに入ってしまった」と話している。江西省の事故で運転者は50~60キロで走行中に急加速し、ブレーキも効かないまま8キロ走ったと述べた。

 テスラの関係者は、急加速とブレーキが効かない減少が同時に起きる確率は非常に小さいと話している。香港メディアの東網によると、テスラの対外事務副総裁の陶琳氏は7日「確認されていない情報や憶測はコメントしない。事故原因が明らかになれば、関係者の同意を得て公表したい」と述べた。


★参考情報★
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