遼寧省応急管理庁の26日の発表によると、同省葫蘆島市南票区の風力発電施設の建設工事現場で事故が起き、作業員4人が死亡した。発電所は、中国能源集団の西北電力建設工程(陝西省西安市)が請負、工事を進めていた。当局が事故原因の調査を始めた。ニュースサイトの中国新聞網が伝えた。

  葫蘆島市は沿海の都市で、春と冬を中心に年間を通じてしばしば強い風が吹くため、風力発電施設が相次ぎ建設されている。南票区でも、発電会社の広東水電ニ局による発電容量50メガワット(MW)の施設の建設が進められている。

 業界情報サイトの北極星風力発電網によると、中国では風力発電施設の建設現場で事故が頻発。今年だけで13件の事故が起きた。6月29日には、寧夏回族自治区で、風力発電用の鉄塔の据え付け作業中、クレーンのアームが折れ、作業員1人が死亡、3人がけがした。4月6日は、エネルギー大手の中国華能集団が青海省が進めていた風力発電施設の建設現場で、測定用の鉄塔が解体作業中に倒れ、作業員2人が死亡した。

 昨年11月にも、大手エネルギー会社、華潤集団の子会社が、寧夏回族自治区・海原地区で建設中の風力発電施設で、クレーンから鉄板などが落下して作業員5人が圧死した。会社は当初、事故を隠し、住民の通報で発覚した。