2020年8月20日長 中国本土のニュースサイト、澎湃新聞によると、長江の三峡ダムムに20日、増水のピークである「2020年長江第5号洪水」が到達する。流入量は毎秒7万4000立方メートルで、ダム完成後最大となる。(写真は東網のキャプチャー)

 中国紙・北京日報のサイトによると、三峡ダムの流入量で過去最大は2012年に毎秒7万1200立方メートル。ダムを管理する三峡集団によると、長江本流と支流の嘉陵江の増水の影響で「長江第5号洪水」は量が多く、継続時間も長いという。三峡集団は、周辺のダムに対し貯水量や放水量を共同で調節するよう呼びかけた。

 三峡ダム上流の重慶市では、長江と嘉陵江の増水で、洪崖洞や朝天門など川沿いの観光スポットの多くが冠水した。重慶市の当局は18日、史上初めて「洪水防止1級緊急対応」を発令した。重慶市江北区では、413世帯の985人が避難した。

 水利省長江水利委員会は18日、長江上流の支流、岷江に洪水では最高の「赤色警報」を発令。長江本流の宜賓(四川)から寸灘江までの区間で2番目の「オレンジ警報」、嘉陵江と三峡ダムに3番目の「黄色警報」をそれぞれ継続発令した。

★参考情報★
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