2020年8月14日水 ニュースサイトの新民網によると、国家洪水・干ばつ対策総指揮部秘書長で、応急管理省次官の周学文氏は13日、記者会見で、今年6月以降、中国の長江、淮河、太湖などの周辺で起きた水害による被災者は延べ6346万人、死者・行方不明者は219人に上ったことを明らかにした。(写真は東網のキャプチャー)

 周氏によると、直接的な経済的被害は1789億6000万元(2兆8000億円)、倒壊家屋は5万4000戸だった。過去5年間の平均に比べて被災者は12.7%、死者・行方不明者は15.5%多かったが、経済的被害は54.8%、倒壊家屋は65.3%それぞれ減少したという。

 周氏によると、長江と淮河流域で梅雨の降水量が計759.2ミリに達たほか、降雨の連続日数が62日と1961年以降で最長になった。また、長江、淮河、太湖、洞庭湖、ハ(番におおざと)陽湖、「保証水位」を超え、堤防など水利施設が危険にさらされた。さらに、全国の河川634本で警戒水位を超えた。このほか、各地で遊水地などへの放流が行われた。


★参考情報★
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