2020年8月4日大 遼寧省大連市政府は、3日午前に開いた新型コロナウイルス対策に関する記者会見で、同市で22日から続く集団感染の発端が、地元の水産品加工会社、大連凱洋世界海鮮内の加工作業場が発端だったの見方を明らかにした。(写真は大連新聞網のキャプチャー)

 発表によると、同社の加工作業場で働く作業員と管理者のうち61.9%にあたる60人が感染した。担当者は「感染拡大の状況は、冷凍水産品の加工場は、新型コロナの感染拡大が起きやすいことを示している」と指摘した。

 市政府の担当者は、今後の対策の重点として、感染者が出た住宅地では、感染経路が不明の場合を重点に、出入りの消毒を徹底することを挙げた。また、大連市の税関は、輸入水産品や肉類の検疫を強化するとともに、港湾や交通運輸の関係機関と協力し、低温物流など輸送段階での監視を厳しくする方針を明らかにした。

 大連市では2日の1日に、新型コロナの新規患者8人が確認された。22日からの累計の患者数は87人で、うち同社従業員が38人、その濃厚接触者が20人、会社所在地の大連湾街道の住民20人などとなっている。

★参考情報★
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